風呂敷の柄(模様)の意味や用途を11種類紹介します。有名な唐草や麻の葉、干支や鶴亀など、その意味とあわせて、おすすめの風呂敷も紹介します。
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風呂敷の柄:唐草
唐草:意味
風呂敷の唐草(からくさ)柄は、つる草が成長して絡み合っていく様子が曲線で描かれた柄です。
つる草の生命力は強く、途切れることなくのびていくというイメージから「長寿」「子孫繁栄」などの意味がある縁起のよい柄です。
唐草:用途
唐草(からくさ)柄の風呂敷は、「長寿の祝い」や「結納」などのときに使われます。
また、獅子舞の被り物として使用されるとともに、漫画やコントでは泥棒が使用する小道具としての印象も強いかと思います。
最近では、風呂敷だけではなく、唐草模様のファッションアイテムや収納用品なども販売されており、様々な色やデザインがあります。

こちらは、風呂敷専門店の『ふろしきや』さんの桐唐草柄の風呂敷です。

風呂敷の柄:麻の葉
麻の葉:意味
麻の葉柄は、大麻の葉をあしらった図柄で、日本の伝統的な模様です。
基本的には正六角形の幾何学的な形ですが、葉の形に似せるなど、様々な種類があります。
麻の葉は成長が早く、真っすぐにぐんぐんと育つため、子供の健やかな成長の願いが込められています。また、魔除けの意味も持っています。
麻の葉:用途
麻の葉柄はすべての用途で使える便利な模様です。
特別なお祝い事や行事以外でも、風呂敷の柄に迷ったときに、使用することができます。また、子供の健やかな成長を願う意味を持つため、出産祝いや、子供の成長を祝う場面で使用するのもよいですね。

こちらは綿100% シャンタン生地の風呂敷です。
柄:麻の葉浅葱
シャンタン丈夫な綿素材で、ほどよい厚みがあります。
着物やお道具を包んだり、ボトル包みにもちょうどよい大きさです。
また、旅行のときにはかさばる衣類をまとめたり、エコバッグとして使うこともできます。
洗濯機で洗うことができて、(ネット使用)アイロン掛けも可能なので、お手入れに迷うこともなさそうです。

風呂敷の柄:招き猫
招き猫:意味
招き猫はおめでたい柄で、古くから商売繁盛の縁起物として広く親しまれています。
猫が挙げている手によって意味が異なり、右手はお金を招く、左手はお客を招く、両手は運を招くと言われています。
また、色によっても学業向上や、恋愛運向上、交通安全など、意味が異なるようです。
招き猫:用途
招き猫は商売繁盛を表す縁起物なので、開店祝いや開業祝いにピッタリです。
縁起物として幅広く使えるため、友人へのプレゼントに使用しても問題ないでしょう。
伝統的ものから、カジュアルなものまで、デザインも豊富なので、目的にあったものを選ぶようにしましょう。

こちらは、 財を引き寄せる招き猫に家運隆盛の唐草をあわせたとても縁起のいい柄の風呂敷です。

風呂敷の柄:干支
干支:意味
風呂敷の干支柄は種類により意味が異なりますが、縁起の良いものとして親しまれています。
その年の干支を飾ることは、無病息災、厄徐祈念の意味があるとされています。風水的には運気を上げる効果があり、1年間、家や人を守ってくれるものと言われています。
干支:用途
お年賀など、年末年始の贈り物を包むのに適しています。
また、1年を通して開運グッズとして使えるので、風呂敷そのものを新年のプレゼントとして贈ったり、自身で使用するものとして購入するのもよいでしょう。
風呂敷は、お弁当包みなど、様々な用途で使うことができます。

こちらは、しわになりにくいちりめん素材の風呂敷です。
ちりめんは、フォーマルからから洋装にも使うことができます。
普通にものを包んだり、風呂敷バッグにしたり、贈り物としても◎です。

風呂敷の柄:鶴亀
鶴亀:意味
鶴亀柄は、「鶴は千年亀は万年」という言葉の通り、長寿を象徴しています。
中国の蓬莱思想に影響を受けて平安時代より用いられ、江戸時代より一般へ広まりました。
婚礼の夜具として幅広く使われ、現代でもおめでたい柄として親しまれています。
鶴亀:用途
長寿を表す柄なので、ご年配の方への誕生祝いの贈り物に最適です。
また、繁栄を願う柄でもあるので、お子様の誕生祝いや、七五三の贈り物としても良いでしょう。
鶴亀柄は、千歳飴の袋にもよく用いられていますね。

こちらは、縦横約50cmの開運風呂敷です。
小風呂敷なので、タペストリーやお弁当包み、結んで手下げのバッグに、テーブルクロスなどに使うことができます。
また、和柄なので海外へのお土産にもおすすめです。
生地:綿100%(シャンタン生地使用)

風呂敷の柄:青海波
青海波:意味
風呂敷の青海波(せいがいは)柄は、半円形を三重に重ね、どこまでも続く海の波をイメージさせる幾何学的模様です。
風呂敷でいえば、唐草模様と同じぐらいポピュラーな柄と知られています。繰り返す穏やかな波のように平穏な暮らしが続くようにという意味合いがあります。
青海波:用途
重なった波模様が、魚の鱗にも見えるため、鯉のぼりなどにもよく使われています。
逆さまにすると、扇そのものの形が漢字の「八」の字に見えことから、末広がりの縁起物とされており、「結婚祝い」などの贈り物を包むのに向いています。
海のイメージが強いことから海産物の包装用にと使用されることも多い柄と言えるでしょう。
こちらの風呂敷は青海波、浅葱に藍柄です。
縁起の良い古典モダン柄がお洒落な大判風呂敷で性別を問わず使うことができて便利です。。
綿100% シャンタン生地 約105cm幅
洗濯機で洗うことができて、アイロンがけしても大丈夫です。
風呂敷の柄:鮫顧問「極鮫」鮫小紋(うろこ柄)
鮫顧問「極鮫」鮫小紋(うろこ柄):意味
風呂敷の模様の「鮫極」鮫小紋(うろこ柄)は、鮫肌、鮫のうろこのように細かい点が扇状に広がり連なっている柄です。
着物の柄として現代も一般的なものであり、日常的なデザインとして流行しています。戦国時代には、鮫の皮やうろこに強さを重ね、「魔除け」や「厄除け」としてあらゆるもちものにこの文様を入れて武士に重宝されていました。
鮫顧問「極鮫」鮫小紋(うろこ柄):用途
鮫小紋柄風呂敷はプレゼントを贈る際、特に主に入学祝や出産祝いなどの慶事に縁起の良いものとして包装紙の代わりに使用されることが多いです。より心のこもった贈りものとして気持ちを伝えることができます。
小紋の細かさも様々で、最も細かい極鮫が最も格の高い模様になるそうです。
基本的に一色使いが多いため、遠目では無地に見えます。好みや贈る相手に合わせて、柄の細かさも選ぶとよいでしょう。
こちらはポリエステル100%の風呂敷です。
表は鮫小紋・朱、裏地は麻の実になっています。
風呂敷の柄:鳥
鳥:意味
鳥柄は、鳥の種類により、意味が異なります。
鴛鴦は、「おしどり夫婦」という言葉の通り、夫婦円満の意味が含まれています。
鷺は、中国の路と同じ音を持つ漢字で、試験合格の意味が含まれた「一路連科」を連想させ、縁起の良い柄とされています。
千鳥は、勝負祈願や家内安全に良いと言われています。
鳥:用途
鴛鴦は結婚祝いに、鷺は合格祈願の贈り物になど、贈る人や用途に合わせて鳥の種類を選ぶのが良いでしょう。
鳥柄は縁起の良い柄として広く親しまれていますので、季節や年齢を問わず、幅広く使用することができます。古風なものからカジュアルなものまで、デザインも様々あります。

こちらは『てぬぐい』で有名なわびすけの風呂敷です。
祝鶴とても縁起がよく、伝統的なモチーフをモダンに仕上げた1枚です。

風呂敷の柄:梅
梅:意味
新芽が「新しく芽吹く」といったイメージから作られた文様です。
風呂敷に使われる『梅』の模様は、寒い冬に他の花よりも早く咲くことから、「忍耐」や「希望」を表すようになりました。
さらに、学問が栄える時期に咲くことから、天神信仰と結びつきがあるようです。
梅:用途
お祝い事のときに使われるだけでなく、贈り物の包みとしても使われます。
梅の模様は、風呂敷だけではなく着物やハンカチにも使われています。
花の大きさや色など、デザインの違いが楽しめる柄です。女性だけでなく、男性への贈り物としても喜ばれるかと思います。
綿100%、シャンタン生地の風呂敷です。
洗濯機で洗うことができ、アイロンがけもOKの風呂敷です。
風呂敷の柄:桜
桜:意味
桜は、春を代表する花で、「桜咲く」と言われることから、「大願成就」や「幸運」、「良縁を結ぶ」という意味があります。桜模様は季節や用途を問わず、日本人に人気のある模様です。
桜:用途
入学式や合格祝、結婚などお祝い事のときに、桜の模様が入った風呂敷を包みとして使用することが多いですが、一年中使うことが可能です。
風呂敷だけでなくいろいろな雑貨にも桜模様が描かれています。近年では、お祝い事の際の包みだけでなく、エコバックとして日常生活で取り入れる人もいます。


風呂敷の柄:トンボ
トンボ:意味
トンボの模様は縁起が良いとされ、昔から多くの人に親しまれてきました。
トンボは獲物を捉える素早い動きや攻撃力、後ろに下がらず前にしか飛ばない習性から「勝虫」と呼ばれています。また、物の先端にとまる習性から「出世」を意味しているとされています。
トンボ:用途
男児の産衣の柄としても人気です。
勝負運の上昇や出世、必勝祈願のご利益があるトンボ柄の風呂敷は男性への贈り物に用いられることが多いです。旦那様やお子様のお弁当包みにもおすすめです。

まとめ
風呂敷の柄や用途についてまとめました。風呂敷選びの参考にしてください。
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