刺繍やクロスステッチの裏側が汚い、裏側がチクチクするなどの場合に、刺繍の隠す方法3つ紹介します。接着芯のおすすめと使い方もあわせて解説します。
こんな状態で悩んでいませんか。
- Tシャツやブラウスなどの洋服に刺繍をしたけれど、裏側がチクチクする。
- 刺繍の裏側が肌に直接触れて痛い。
- ハンカチやポーチなどに刺しゅうをしたけれど、裏側が汚くて隠す方法を知りたい。
- 刺繍の裏側に糸が出たままで、何かにひっかけてほつれてしまうのが心配。
この記事では↑のような場合の対策として、刺繍の裏側をカバーする方法を3つ紹介しています。
- 刺繍の裏側を隠す方法:①接着芯を使う
→接着芯の種類と選び方&おすすめの接着芯・売っている場所
→接着芯のつけ方 - 刺繍の裏側を隠す方法:②アイロン接着の補修シートを使う
→アイロン接着の補修シートのつけ方と売っている場所 - 刺繍の裏側を隠す方法:③最初から別布に刺繍し、あとからアップリケする
刺繍、クロスステッチの裏側を隠す方法が見つかるようにまとめました。
上記の内容を記事の中で詳しく説明しています。
すぐに接着芯を探したいという方は、Amazonや楽天市場で見つけることができます。
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刺繍の裏側を隠す方法:①接着芯を使う
接着芯は、アイロンの熱で生地に接着するもので、生地に張りをもたせたり、生地を補強したりする目的で使用します。
厚手の接着芯を生地の裏側に貼り付ければ、布製でもバッグやポーチを自立するようかっちりと仕上げることができるという利点もあります。
刺繍の裏側を隠す場合:接着芯の種類と選び方
接着芯には、不織布、ニット素材、布素材(綿、ポリエステル)などがあります。
今回は刺繍の裏側をカバーすることが目的ですので、生地になじみやすい薄手のものを選びます。
手に入りやすいのは不織布素材ですが、薄手のものでも接着後にゴワゴワ感が出てしまうので、肌に触れる部分に使うときは不織布以外の素材がおすすめです。
刺繍をした洋服や小物が、ジャージー生地やニットなど伸縮性のあるものの場合は、接着芯もニット素材のものを使うとはがれにくくきれいに仕上がります。
刺繍の裏側を隠す場合:接着芯の売っている場所
100円ショップの手芸コーナーにも接着芯は売っています。
内側に使う接着芯は、直接肌に触れる場合も多いので、100均のものではちょっと、と気になるようでしたら手芸の専門店(通信販売を含む)での購入を検討されてはいかがでしょうか。
刺繍の裏側におすすめの接着芯はこちら↓です。

刺繍の裏側を隠す場合:接着芯のつけ方
接着芯で、刺繍の裏側をカバーする方法を説明します。
- 接着芯をカット
- カットした接着芯を刺繍部分の裏側に乗せる
- 接着芯の上に当て布を置き、その上から押し付けるようにアイロンをかける
- アイロンをかけて接着した後、しっかり冷まして完成
↑これらの工程をもう少し詳しく説明します。
1.接着芯をカット
刺繍部分よりひとまわり大きめに接着芯をカットします。形は厳密に刺繍の図案に合わせる必要はなくおおざっぱで構いません。とがった角ができないよう、全体的に丸みをもたせたなめらかな曲線でカットするようにしてください。
2. カットした接着芯を刺繍部分の裏側に乗せる
このとき、接着面を下にするよう注意してください。
3. 接着芯の上に当て布を置き、その上から押し付けるようにアイロンをかける
このとき、接着芯がずれないように注意してください。アイロンの温度は、接着芯の説明書きをよく読み、刺繍した洋服やポーチ等の素材も確認した上で、高くなりすぎないように設定してください。
また、アイロンは布をすべらせるような動きをせずに、上からしっかり5秒ほど押し付けるようにします。
4. アイロンをかけて接着した後、しっかり冷まして完成

刺繍の裏側を隠す方法:②アイロン接着の補修シートを使う
接着芯の代わりに、アイロン接着の補修シートを使う方法もあります。
アイロン接着の補修シートは、衣類のかぎ裂きやほつれ、焼け焦げなどを補修するためのものです。
こちらを不織布と同じようにアイロンで接着して、刺繍の裏側をカバーするために使うこともできます。
アイロン接着の補修シートですが、使い方は不織布とほぼ同じです。
ですが、補修シートの方が小さいサイズで販売されています。
ワンポイントの刺繍の場合は補修シートを、ライン模様など、比較的大きな面積をカバーするには接着芯を使うという使い分けが便利です。

アイロン接着の補修シートも、100円ショップの手芸コーナーや手芸専門店で購入できます。
片面接着タイプと両面接着タイプがあるので、必ず片面接着タイプを購入するようにしてください。
実際の作業は、接着芯の場合とほぼ同じです。
注意点は、購入したアイロン接着補修シートの説明書きをよく読み、アイロンの温度設定や接着にかかる時間などを確認した上で作業するようにすることです。
おすすめのアイロン補修シートはこちら↓です。

刺繍の裏側を隠す方法:③別布に刺繍し、あとからアップリケする
3つめの方法は、最初に別の布に刺繍し、できあがってから目的の洋服や小物にアップリケとして縫い付ける方法です。
すでに刺繍済みの場合は『接着芯』か『アイロン接着の補修シート』のいずれかの方法で裏側をカバーしてみてください。

まだ刺繍そのものをこれからするという方は、別布で刺繍を仕上げる方法を検討してみてください。
この別布で刺繍を仕上げる方法に向いているのが、サテンステッチやロングアンドショートステッチなど面を塗りつぶすタイプの刺繍です。
逆に、アウトラインステッチやバックステッチなど、線で表現するデザインの場合は、目的の洋服や小物に直接ステッチする方がきれいに仕上がります。
面で表現するステッチ技法は裏に出る糸の部分も多くなり、洋服などに直接刺繍をすると裏側がゴワゴワしがちです。
また、刺繍部分にも一定の厚みが出ます。
この特徴を逆に利用して、ワッペンのように仕上げるのがこちらの方法です。
できあがった刺繍を輪郭の少し外側を切り取り、目的の洋服や小物に縫い付けていきます。
切り取るときには、誤って刺繍の糸を切ってしまわないよう十分に注意してください。
縫い付けは、まつり縫いなどで縫い目を目立たなくすることもできますし、ブランケットステッチをデザインの一部のように使って縫い付けることもできます。
縫い付けることも考えて刺繍のデザインや配色を工夫するのもおもしろいと思います。
刺繍の裏側を隠す方法:まとめ
刺繍の裏側を隠す方法をご紹介しました。
すでに完成している刺繍や既製品の刺繍の裏側には、『接着芯』『アイロン接着の補修シート』を使う方法があります。
また刺繍を刺す段階では『別布に刺繍してアップリケとして縫い付ける方法』を紹介しました。
- 刺繍の裏側を隠す方法:①接着芯を使う
→接着芯の種類と選び方&おすすめの接着芯・売っている場所
→接着芯のつけ方 - 刺繍の裏側を隠す方法:②アイロン接着の補修シートを使う
→アイロン接着の補修シートのつけ方と売っている場所 - 刺繍の裏側を隠す方法:③最初から別布に刺繍し、あとからアップリケする
世界に1つしかない刺繍作品を長く愛用するためにも、これらの方法をぜひ試してみてください。

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