キャンプ用品として人気の『メスティン』。アウトドアになじみのない方にとってはあまり知られていないアイテムかもしれません。こちらの記事では、メスティンとは何か、どこで買えるのかなど、メスティンの基本知識と、おうちでできる簡単なご飯の炊き方を紹介します。
『メスティン』とは
メスティンは、アルミ製の飯ごうのことです。日本で飯ごうというと、ソラマメのような形をしたものが浮かびます。これに対してメスティンは四角くて、アルミ製のお弁当箱のような見た目です。持ち手部分は取り外しできたり、折りたたむことができます。中にいろいろな道具をコンパクトに収納することもできますし、持ち歩きにも便利な形です。
どこで買えるの? 定番ブランドは?
『トランギア』(trangia)メスティンの定番ブランド
メスティンの定番のブランドといえば『トランギア』(trangia)が有名です。
トランギア社はスウェーデンの歴史あるメーカーで、アルコールバーナー、ストームクッカー、メスティン等を製造、販売しています。日本ではイワタニ·プリムス株式会社が輸入販売を行っています。店舗はもちろん、Amazon、楽天などの通販サイトでも購入可能です。日本の公式サイトはこちらです。通常サイズとラージサイズがあります。
オンラインで購入:おすすめメスティン①
通販で購入すれば、収納袋や固形燃料がセットになったものなどを、リーズナブルな価格で手に入れることができます。参考までに人気の商品を紹介します。
メスティンを蒸し器として利用するときに必須のバットアミ、火傷防止ためのハンドルカバーが付いたセットです。バリ取り済み。

オンラインで購入:おすすめメスティン②
楽天ランキング1位常連のメスティン。1合から2合の炊飯可能です。見やすい目盛り付き。また、持ち運びに便利で、ご飯を蒸らすときにタオルの代わりにもなる収納袋がセットになっています。バリ取り済み。
ホームセンター・100円ショップで購入
購入後のお手入れ
メスティン購入後、使用する前のお手入れは二つあります。『シーズニング』と『バリ取り』と言われるお手入れです。なぜ必要なのか、それぞれのやり方も説明します。
シーズニング
アウトドアでよく使われる『シーズニング』という言葉ですが、一般的には鉄でできた鍋などに油をなじませることをいいます。メスティンはアルミ製ですが、アルミの臭みを取るためと、焦げ付き防止、アルミの黒ずみを防ぐためにシーズニングをします。
1番一般的なやり方は、お米のとぎ汁を入れて10分~15分煮沸します。あるいはお米のとぎ汁を入れた鍋にメスティンをふたも一緒に入れて15分前後煮込みます。
こちらの方法は、アルミの黒ずみに対する事前策として、トランギアの日本正規代理店イワタニプリズム(株)のホームページでも紹介されています。
バリ取り
バリとは金属の縁のザラザラした部分のことです。本体とふたの縁は結構ギザギザしていて、気を付けないと手を切ってしまったり、食べるときに口を切ってしまうことがあります。このギザギザをヤスリで削ることを『バリ取り』と言います。やり方は簡単で、紙やすりで縁を削るだけです。あまり力を入れなくても削ることができます。
また、バリ取り済みの製品も販売されていますので、ご自分での作業に自信のない方はそういった製品を購入することをおすすめします。

メスティンのおすすめポイント
炊飯器がなくてもご飯が炊ける
メスティンを使えば炊飯器がなくてもおいしいご飯を炊くことができます。
少量でもおいしいご飯が炊ける。
メスティンでは、1合、2合やそれ以下の分量でもおいしいご飯を炊くことができます。1人分のご飯をちょっと食べたいときなどに便利です。
固形燃料使用:停電時でも温かい食事ができる
メスティンは固形燃料やガスバーナーなど、電気を使用しない火力を使って調理できます。停電したときでも温かい食事ができます。(火の取り扱いには十分ご注意ください)
ご飯以外の料理にも使える
メスティンでは、ご飯を炊く以外にもさまざまなメニューを楽しむことができます。炊き込みご飯はもちろんですが、パスタなどの麺類、バットアミを利用して蒸しものもOK。ケーキなどにも応用できます。さらにいろいろな料理を試したい方は『メスティン自動レシピ』というレシピ本がおすすめです。
小物を入れる・そのままお弁当箱にも
メスティンはその形から、ちょっとした小物を入れて利用することもできます。また、メスティン用のバットアミやエスビット製のポケットストーブなどはぴったりと収納できます。
こちらはエスビット製のポケットストーブ(ラージ)です。
メスティンでおうちご飯の炊き方(1合)
お米をといで水に浸す
お米1合をとぎます。無洗米の場合はとぐ必要はありません。
200mlほどの水に浸して、30分ぐらいそのままにします。
お水の量はお好みで加減してください。
メスティン内側の二つの丸い部分あたりが目安です。
ふたをして火にかける
固形燃料の場合:燃料が燃え尽きて火が消えるまで加熱。そのままで大丈夫です。
ガスコンロ、ガスバーナーの場合:最初は中火で、吹きこぼれてきたら弱火にして5分から15分ほど加熱します。全体で15分から20分ぐらいが目安です。
※IH調理器には対応していないので注意が必要です。
※吹きこぼれ防止に、缶詰などをのせておくと、重しにもなり、缶詰もほどよく温まります。
蒸らす
火から下ろして、タオルや新聞紙などでくるみ、逆さにして10分から20分ほど蒸らして完成です。
まとめ
メスティンの基本知識からご飯の炊き方までを紹介しました。基本の白ご飯が上手に炊けたら、ぜひ他のレシピにも挑戦してみてください。一つあるととても便利です。