汚れてしまったゴム印のお掃除、どうしていますか。きれいに押印できなくなってしまったゴム印の印面を掃除する方法を紹介します。ブラシや輪ゴム、ねりけしなどを使う方法を説明しています。
また、なるべく汚れがつかないようにする使用法、保存方法もあわせて解説します。
ゴム印のお掃除方法
セロテープを使う
汚れの程度:比較的軽い場合
【方法】
印面のホコリや小さな紙くずなどは、セロハンテープ(セロテープ)の粘着面に軽く印字面を押します。数回繰り返していくうちに印面の汚れが取れていきます。
粘着力がなくなってきたのにまだ汚れがついているようなら、新しいセロハンテープで繰り返し押してみましょう。
【注意点】
粘着力が強いテープ(ガムテープなど)はさけましょう。
粘着力の強いテープを使うと、粘着剤が印面側に残ってしまう場合もあります。また、印面のゴム部分を痛めてしまう可能性もあります。
長年使っているゴム印などの場合は特に注意が必要です。
セロハンテープの粘着力でも心配な場合は、さらに粘着力の弱いマスキングテープや養生テープを使うのもひとつの方法です。もちろんホコリを取る吸着力も落ちてしまいますが、特に大切なゴム印を掃除するときや軽い汚れの場合はセロテープを使用する前にマスキングテープで試してみるのもよいでしょう。
ブラシを使う
【使用するもの】
はんこブラシ。
やわらかめの歯ブラシで代用OK。
はんこブラシは印鑑やゴム印の汚れを落とすための『印鑑専用の掃除ブラシ』です。
印鑑専用のブラシなので、印字面に傷などがつきにくい素材で作られています。
【方法】
ブラシで印面を優しく汚れや固まったインクやホコリを掃除します。
【注意点】
ゴシゴシと強い力で掃除すると、印面を傷つけたり、削れてしまったりする可能性があります。
軽くたたくように優しく掃除するのがコツです。
輪ゴムを使う
【方法1】
輪ゴムを指に巻き付けて、輪ゴム部分でゴム印の印面をこすります。
【方法2】
輪ゴムを置き、その上にゴム印を置いて印面をこすります。
ホコリなどがきれいに取れます。
ゴム印用『ねりけし』を使う
ゴム印の掃除専用の『ねりけし』があります。
ねりけしの粘着力で印面の汚れを取り除くことができます。
普通のねりけしでも代用できます。
【方法】
『ねりけし』を印面にペタペタと貼ってはがす、を繰り返すときれいになります。
【注意点】
やわらかいタイプのねりけしを使うと、ゴムに貼りついて取れにくくなる場合もあります。
硬いタイプのねりけしの方がいいかもしれません。
私が使っているねりけしはこちらです。
歯ブラシではで取れなかった細かい部分のホコリや汚れを取ることができます。
中性洗剤を使う
中性のハンドソープや台所用中性洗剤を使います。
【方法】
洗剤を泡立ててやわらかめの歯ブラシなどで洗います。
あまり強くこすらず軽くたたくように洗うのがコツです。
その後水で洗い流しますが、持ち手の部分の素材によっては濡らさない方がよいものもあります。
心配な場合はティッシュペーパーや柔らかい布で拭き取ります。
【注意点】
・中性の洗剤を使うこと。
・持ち手の素材によっては濡らさない方がよい場合もあるので、なるべく水で洗い流すのはさけましょう。
ゴム印専用のクリーナーを使う
汚れがひどいときは『ゴム印専用クリーナー』を使うのもおすすめです。
【方法】
クリーナーを印面につけて、ティッシュや柔らかい布で優しく掃除します。
一度できれいにならない場合は、数回行ってみましょう。
【注意点】
印面を傷つけないよう、強い力を加えないようにしましょう。
ちなみに、私はこちらの『クリーナー』と『ねりけし』を使用しています。
複数の色のスタンプ台を使用しています。ですので、使ったらすぐに別の色でスタンプしたいということがよくあります。そのためこまめにクリーナーで拭くことが多いです。
ホコリ取り、というよりは、スタンプの色が残らないように利用しています。
個人の感想ですが、クリーナーをつかうのが早ければ早いほど、インクの色がきれいに落ちます。それでもゴム印についたスタンプの色が消えないときは『ねりけし』を利用しています。
ねりけしを使ってダブルで掃除すると、とてもきれいになります。(ホコリはもうじゅうぶんに取れているのですが、できればインク汚れもない状態で使いたいので)ねりけしを使うと、ゴム印はさらにきれいになります。
汚れもインクも取れるとすっきりして気持ちがいいですよ。
おすすめしない、やめた方がいいお掃除方法
ゴム印は『アルコール』『乾燥』『熱』『油』に弱いです。
・丸ごと水洗いするのはやめましょう。
印面はゴム製なので水につけても大丈夫ですが、持ち手の部分、持ち手と印面の接着部分の取り扱いには注意が必要です。
持ち手の素材が水に弱いものを使っている可能性もありますし、印面との接着部分がはがれてしまう可能性もあります。
・アルコールで拭くのはやめましょう。
ゴムはアルコールにも弱いので、アルコールで拭くのはさけましょう。
ゴム印を掃除する時期の目安
ゴム印を使ったあとは、インクで湿った印面にホコリや細かい塵、ゴミなどが少しずつくっついていきます。それがインクと一緒に固まって、気がつくと隙間にたまってしまいます。
ゴム印を押したとき、文字が少しぼやけた感じになったり、読みにくくなってきたときには掃除をしましょう。
ゴム印を長持ちさせる使用法・保管方法
インク選び
なるべく油性ではなく水性のインクを使いましょう。
油性のインクは、金属や布など、紙よりもインクが付きにくい素材に対しても使用できて便利です。にじまずに押したいということで油性のインクスタンプを利用する場合もあるかと思います。
しかし、ゴム印は『油に弱い』性質がありますので、ほんの少しずつ、印面を痛めてしまう可能性もあります。また、油性のインクの方が汚れを吸着しやすい傾向があります。
『どうしても油性のインクがいい』というこだわりがないようなら、水性のスタンプ台を利用した方がよいでしょう。
ゴム印のインクや汚れを取り除く
使い終わりに、印面にインクを残さないようにしましょう。
使うたびにゴム印の印面を軽く拭いて、印面に付着したインクをできるだけきれいに保つようにします。ゴム印の印面がインクで湿っているとその部分にホコリなどがつきやすくなってうからです。
そうはいっても、連続でスタンプを押していくような作業をしている場合、その都度拭くのは難しいです。そんなときは作業を長時間中断するときなど、しばらく使わない時間があるときにさっと一拭きしておくだけでも汚れがつきにくくなります。
使用後は、いらない紙の余白などに数回押して、印面のインクを取り除くだけでもいいでしょう。
会社などでは、1日の業務の終わりに空押ししておくだけでも、インクの付着を減らすことができます。
専用ケースに入れて保管する
大切なゴム印をホコリやゴミから守るためには、専用のケースで保管することをおすすめします。
ケースに入れることで、置きっぱなしにして印面にホコリがたくさんついていた、ということを防ぐことができます。
また、真夏などに、ゴム印を机の上に置きっぱなしにしてしまい、直射日光が長時間あたっていたという心配もなくなります。ゴム印は熱にも弱いので、あまり温度が高くならない場所に保管した方が、ゴムの劣化を防ぐことができます。
プラスチック製やスチール製、鍵付きのもの、おしゃれなデザインのものなど、たくさんの種類があります。
ゴム印の交換目安・時期
掃除したにもかかわらず、スタンプした時の文字が読みにくくなってしまったりして、買い替え(交換)を考えることもあると思います。
掃除をしてホコリや汚れを取り除いたにもかかわらず、スタンプしたときに、明らかに文字が読み取れない、読みにくいなどとなってしまった場合は交換時期だと判断しましょう。
長く使用していればそれだけ、ゴム自体の寿命もありますし、ゴムの印面は少しずつ摩耗して削られてしまったり、変形してしまったりします。
ゴム自体が変形してしまっている場合は、新しいゴム印の購入を考えましょう。
まとめ
ゴム印のお掃除方法と、長持ちさせる使用法、保管方法などについて紹介しました。お掃除の参考にしてください。